宿直日誌
*宿直日誌では日々のふとした思いを気の向くまま綴る日記です。試験的に始めたもので、不評でしたら即停止します。メールにて貴重な御意見や面白いコメントがありましたら、この頁で紹介させていただきます。御意見等はこちらから。
*戦車1台は自動車の2百台分、戦闘機は1機で自動車の1万台分の二酸化炭素を放出
*毎日更新目指します
二〇〇九年七月三日
水俣病未認定患者救済の特措法案の修正に、与党と民主党が合意した。解散総選挙に向けての駆け足、拙速な「政治救済」で、「最終解決」には遠い。
水俣病でも原爆症でもなんでもそうだが、なぜ被害者のための視点に立った速やかで手厚い「救済」ができないのだろう。
二〇〇九年七月二日
辻井伸行さんのピアノ演奏を聴いた。
小さい頃ピアノ教室の練習をよくさぼって遊びに行っていた、耳の肥えていない自分が、しかもテレビで聴いただけだが、鳥肌が立った。
全盲とか、「健常」とかそんな次元を超えて、自分の内側に響くピアノだった。
二〇〇九年七月一日
最近、宿直日誌を書く暇がない。。
書くものがないというより、時間がない。
そう愚痴っていたら、ある人にこうたしなめられた。「時間は作り出すものでしょうが」って。
二〇〇九年六月三十日
この前、年賀状を出したばかりなのに、なんでもう六月終わるの?
一番早く半年が過ぎた気がする。
二〇〇九年六月二十九日
マイケルジャクソンさんが亡くなった。小学校のころだったか、学校のトイレ掃除をしながらムーンウォークの真似事をやったり、スリラーを踊ったり、テープが擦り切れるほどに聴いた。
逮捕されたり、子どもを窓の外に連れ出したり、奇行が目立っていった。。
それでも、自分はこう思う。
マイケルジャクソンは間違いなく、天才だった。
二〇〇九年六月二十六日
日本では報じられていないが、イラクを視察中の日本人大使一行がラマディーで銃撃され、警備に当たっていた米兵(か傭兵、警備員)一人が死亡した。
二〇〇九年六月二十五日
脳死をめぐる臓器移植法案でA〜D案のうちA案(「脳死は人の死。生前に拒否していなければ家族の同意で移植可能。子どもの臓器移植も可能に」というもの)が衆院で選ばれた。このまま成立する流れにある。
残念ながら、今の脳死判定基準では、「脳死」と判定された人が「よみがえる」可能性が残っている。回復力が早く、強い子ども、赤ん坊だとなおさらその可能性が高くなる。
A案かD案かなどと議論しても、この判定基準のままでは、「移植を待つ人の命か、『脳死』の人の命か。どちらを取るのか」を天秤にかけるような話。。
いっそのこと、意思表示のカードを国民全員に配って書いてもらえばいい気がする。
二〇〇九年六月二十四日
なければいいのに、電信柱。
二〇〇九年六月二十三日
沖縄戦の慰霊の日が今日もやってきた。
といっても、この日は沖縄守備軍トップの司令官が自殺した日。この司令官が「徹底抗戦」を言い残して亡くなったので、ゲリラ的な抗戦は二ヶ月続いた。
その間にも多くの人が亡くなった。
二〇〇九年六月二十二日
夕方庭から空を眺めると、無数のこうもりが飛んでいる。
一秒に一匹、目の前を通り過ぎていく。
屋根や雨戸には糞、フン、ふん。
もう共存しよう、と思う。
*短期出張します
二〇〇九年六月十二日
普段、車や自転車で通り過ぎている道を歩いてみると、その速度でしか見れないものがいっぱい見れた。
道の真ん中を腹ばいで進む毛虫、オジギソウのおじぎ、飼い犬の糞をこの上なく丁寧に紙で包むおじさん・・・。
「しあさって」の「し」ってなんやろうとも、考えた。
(「し」は「ひ(隔)や「し(過ぎし)」、「しき(重・敷=明日の重なり)など諸説)
二〇〇九年六月十一日
先日、女性(75)の財布をひったくりして逃げた愛媛県警の巡査部長(29)が、高校生二人に取り押さえられた。。
二〇〇九年六月十日
近頃のサザエさんは見てられない。長谷川町子さんは、あの世でどう思ってるんやろう。。
以前は、風刺をきかせつつ、親が子に教える姿勢が垣間見えていた。が、最近は、屁理屈をこねくり回すカツオ君に大人が振り回されるばっかりで教訓もないし、節操ない。ちびまるこちゃんの方がよっぽど好感がもてる。
いっそ、「カツオ君」に題名を代えたらどうだろう。
二〇〇九年六月九日
将来、水はダイヤモンドよりも高くなる。
そう言われている。
いつから、自分たちはペットボトルの水を金を出して買うようになったんやろう。ちょっと前までは水道水をがぶ飲みしていた。
京都では水道水(塩素抜き)と国産とフランス産のミネラルウォーターの利き水をしたら、4割が水道水が一番美味いと言った。国産が31.5%、フランス産が29.5%だ。(塩素は沸騰させるか、一晩とかおいておけば抜ける)
水道水を飲むことにしてペットボトルは、水不足のアフリカ・アジアに送ればどうだろう。長期的には井戸や水道設備の整備を非営利で行うことを視野に入れて。日本が率先してやれば、すごいことになる。
二〇〇九年六月八日
自分がサッカーをやっていたころは、W杯は夢物語だった。
代表選手や関係者もどこかで、そう感じていたのかもしれない。自ら、実現できない夢のように距離を置いていた、あるいは縛りをかけていたのかもしれない。
今回、四大会連続のW杯出場が決まった。すごい。これまでの先輩たちの蓄積もあっただろうし、今回の選手たちも素晴らしかった。「W杯こそが本番」と勝手に思っている自分にとっては、嬉しい。
前回は一勝も出来なかった予選リーグをまずは突破してほしい。本番まで、後一年。強化試合は、アウェーの環境で、ランク一桁か10位代の国や強豪クラブチームとやってほしい。
その前にまずは十日、十七日の残り二試合W杯予選の試合を実りあるものに。オーストラリアには負けられない。
二〇〇九年六月五日
最新のDNA鑑定で本人のものじゃないということが分かり、17年半ぶりに無期懲役受刑者だった男性が刑務所から釈放された。男性は62歳になった。無実を信じていた父親は逮捕後間もなく、母親は二年前に亡くなった。
警察、検察はそれだけ絶大な権力を持っている。逮捕、起訴、拘束する権力を行使する前段階でもそうだし、誤りが明白になった段階でも、分厚い「組織」の殻に閉じこもってやり過ごすことは許されないだろう。
組織を構成するのは人間。「人間」としての顔を見せてほしい;
・時効は過ぎているが、女児(4歳)殺害の真犯人を捕まえる
・謝罪、補償する
・全事件(凶悪)の証拠品をすべて廃棄せず保存
・古いDNA鑑定をすべて最新鑑定でやり直す(アメリカでは230人以上の有罪確定者がDNA鑑定で無実が発覚)
・冤罪を生みかねない強引な自白強要を防ぐため、取調べは全面可視化する
二〇〇九年六月四日
京都教育大の学生六人が居酒屋で女子学生(19歳)に性的な集団暴行を加えた事件。
逮捕される前に無期停学中だった学生の父が、茨木市の青少年課長という立場で面接の上、この学生を公立小学校の学童保育指導員として採用していた。父は停学中だったことは知っていた。学生は12日間働いていた。
逮捕された六人以外でも、事件現場のそばで事情を知っていて大学から懲戒処分を受けていた元学生が、京都の市立中学校で講師として働いていたが、六人の逮捕翌日に退職した。
うーん・・・
後日、内外の学生による被害女性へのネット中傷書き込みが多発・・・。
二〇〇九年六月三日
会社勤めのときは、給料からの天引きだからあまり気にしなかった。
けど、自分の手で直接払うようになった今は、税金がえらく高く感じる。。
血と汗と涙がにじむ・・・
すでに規定路線にされつつあるが、この上の消費税5%〜7%アップなど許容できない。まだ支出で削れる部分が22兆円(サピオ参照:消費税8%以上分)あるからだ。
二〇〇九年六月二日
国王杯、国内リーグに続き、チャンピオンズリーグの三冠達成、FCバルセロナ。
メッシ、イニエスタ、シャビら、上背のない選手たちが屈強な相手陣を翻弄し続けての優勝だから、なおすごい。
日本人選手が参考にできる部分は少なくない。
日本のワールドカップ本選出場をまずは、応援する。
二〇〇九年六月一日
GM破綻。アメリカの象徴的存在でもあったGMが倒れた。
高コストで大味、高燃費の車生産の末路。。
トヨタなど緻密に地道に向上させてきた日本車の勝利という見方もあるかもしれない。が、その縁の下には、コスト削減を極限にまで押しすすめなければならなかった無数の下請企業と都合よく解雇される非正規社員の姿があるのでは。
二〇〇九年五月二十九日
原爆症認定集団訴訟で、被爆者原告が18連勝。
一方で、過去敗訴し、「救済」されない原告もいる。
64年も経ってなお、裁判で闘わなければならない被爆者・・・。
原爆で、なぜ、国と被爆者が闘わなければならない。。
なぜ、同じ方向を向いて前進することができない。
二〇〇九年五月二十八日
自分の周りにはAB型の人が多く、彼・彼女らの気性の変動振りに振り回されるため冗談交じりに「変人」扱いすると、怒られる。
O型の自分は「大雑把、横柄、横着」と返される。
勝てる気がしない。
ノロウイルスによる食中毒と血液型の関連を調べると、AB型が一番発症しにくいらしい。恐るべしAB型。。
お知らせ:一昨日帰国したフォトジャーナリストの豊田直巳氏の講演会
(イラク南部バスラ、イラク北部クルディスタン、そしてパレスチナのヨルダン川西岸地区の様子の報告)
■■■5月29日(金曜)18 : 30〜21 : 00 京都 京都大学
豊田直巳さん 講演会
ガザが問いかけるもの 〜日本の責任、私たちの責任〜
京都大学 人間・環境学研究科棟 地下講義室
【[主催】 PJ21(京都大学大学院人間・環境学研究科 岡真理研究室)
【問合せ】075-753-6720(専攻総務)、
平日9:00‐17:00(但し昼休み12:00‐13:00を除く)
■■■ 5月30日(土曜)17:30〜 大阪 河合塾大阪校
河合塾大阪校S館
〒531-0072 大阪市北区豊崎3-13-1
!)(06)6375-8581(代)
http://www.kawai-juku.ac.jp/school/c-21.php?ks=511
二〇〇九年五月二十七日
焦っているのだろうか、北朝鮮が核実験をまたやった。
国内では敵基地攻撃能力の保有が声高に議論されるようになった。核武装の声もある。この際、国民全員巻き込んで(脅威にあおられるのではなく)真正面からの議論はしないと。。
追記:一般在日コリアンの人々への的外れな嫌がらせがなされないようにする必要がある。
お知らせ:ジャーナリスト土井敏邦氏の映画「沈黙を破る」上映中
(パレスチナ人被害の実情とイスラエルの元兵士たちの告白)
■東京・ポレポレ東中野にて5月2日(土)よりロードショー!!
※5月23日(土)より、全4作『届かぬ声ーパレスチナ・占領と生きる人びと』も同時公開!!
■大阪・第七芸術劇場にて5月9日(土)よりロードショー!!
■京都・京都シネマにて 5月23日(土)よりロードショー!!
二〇〇九年五月二十六日
文を書くにあたって、類語辞典を重宝している。
語彙足らずを補うだけでなく、日本語の奥の深さ、味わい深さを教えてくれるありがたい存在だ。
厚さ7,8センチ。かなり重たいが、紙質も上品でめぐり心地が良い。外側も半光沢で適度な滑らかさで絶妙の肌触りだ。最高だ。
でも、、、摩擦力が強すぎて、箱カバーに入らない。。
一度箱から出してしまえば、もう入らへん。。。
二〇〇九年五月二十五日
日本の平均寿命は83歳。長寿世界一の座を守っている(女性86歳で一位、男性79歳の三位)。WHOの発表。
すごい。
ただ、日本人高齢者の自殺率は他国に比べても非常に高い。それを意識している。
二〇〇九年五月二十二日
ブラウン管の古めのテレビをいつか買い換えなければと思って、半年以上。。
最近のチラシではエコポイントも踏まえて、超大安売りとかの言葉が踊っている。
でも計算してみると、表示価格がエコポイント導入前よりも上がっていて、結局割引後の支払い値段は導入前よりも同じか、下手すると高くなっている!
自分が買おうと思っているテレビだけの話であることを願っているが、どの製品でもそうだとしたら・・・。
税金三千億円(エコポイント事業費)は、全部メーカーに??
二〇〇九年五月二十日
豚インフルエンザの感染が国内でも拡大している。季節性インフルエンザと同程度の毒性・症状とはいえ、特に妊婦さんや糖尿病など持病持ちの人にとっては怖い存在だと思う。
このインフルエンザ発生でよく思い返すのが、カンボジアのスモーキーマウンテン(超巨大ごみの山)での光景だ。あのころはちょうどSARS新型肺炎が各国で流行っていて、八千人が発症、八百人弱が亡くなった。
ごみの山には超炎天下に食べかすを探したり、売れそうなごみを探す子どもたちが沢山いた。聞いたことのないぐらい大きな音で飛び回る無数のハエと競いながら、探す。ガラスの破片があちらこちらに落ちている。そんなところを裸足で歩く子どももいた。
破傷風などの感染症や栄養不良、下痢で命を落とす子もいると、NGOの地元スタッフに言われた。そのとき、この子たちの環境はSARSの脅威以前の問題だと感じた。
二〇〇九年五月十八日
人からは、よく見られたいと思うし、悪いところはある程度隠したいと思う。それでもその短所長所で個人を判断されるのは仕方がない。
でも、自分の努力の及びづらいところで、まったく意図しない方向に話がこじれたところで捉えられてしまうのは、つらい。
特に、相手がこれから関係を築いていこうと思っていた人だとなおさら、つらい。
二〇〇九年五月十七日
あ、あのガードレール・・・。
先日、中学時代によく通っていた急傾斜の坂道に出くわした。
塾の帰りの夜九時半ぐらいだったか、当時借りていた友人の自転車でその坂道を降りていた。前から左ブレーキの利きが悪かったので、この際思い切って左手に加えて右手も添えて、両手で左のブレーキを思いっきり握ってみた。自転車はどうしようもないぐらいに、左旋回し、そのままガードレールに突っ込んだ。
どう突っ込んだのか覚えていないが、とにかく股ぐらが痛かった。その場は大して騒がず、友人と一緒に帰った。
帰宅して、パンツを脱ぐと、金玉袋(左側)の付け根辺りが裂けて、血が出ていた。急に怖くなって、泣いた。多分、子ども時代に流した最後の涙だった。
今考えると笑えるが、あと一センチでも打ち所が悪ければ、玉が無くなっていた。。と思うと、ありがたい。
二〇〇九年五月十五日
電車の中。向かい座席の人の足元におにぎりが三つ転がっていた。
一つはのりが巻いてあり、二つは裸。どれも一つずつ、サランラップでくるまれている。
作った人は、どんな心持ちでおにぎりを握っていたんやろう。
おにぎりを落とした人は、今ごろどうしてるやろう。
想像しながら電車に揺られていた。
*短期出張します
二〇〇九年五月十一日
記者クラブは省庁・役所や警察、業界団体に設けられた記者室を拠点とする一部(要は大手・中規模)メディアが集まる閉鎖的な組織で、この一員でないメディアは会見や取材に参加できないことのある、日本独自の変なしきたりだ。
新聞社所属の記者時代からこんなものはいらないと思っていた。
新聞記者をやっているとき、何かの会見の際に、市政記者クラブに属していない報道関係者から「会見に参加したい」との申し入れがあった。当時、幹事社記者だった自分は他社の記者にも話して、当然のように参加してもらった。
大阪市議会の委員会が傍聴を不許可としたのは違憲だとして、フリーランスのジャーナリストが裁判に打って出ていた裁判で、先日、最高裁がフリージャーナリストの訴えを退けて、この措置を合憲とした。
なんとまあ、ひどい沙汰。「フリーが活躍していいのは、大メディアがしり込みする戦地だけ」か?
二〇〇九年五月十日
どうでもいい話だが、女優さんとかで異様にピカッと、ピチーっと歯並びのきれいな人たちがいる。すぐに偽物と分かるので、もうちょっと自然な凹凸、長短のある入れ歯があってもええのに。
すみません。
二〇〇九年五月九日
インドネシア人に続いて、フィリピン人の方々が日本の介護福祉士や看護士の資格取得を目指してやってくる。
すでに現場に出ているインドネシア人の方々は、年配者に敬意を持ち、丁寧で優しくて、かなり評判がいいそうだ。フィリピンの方々もきっとそうだろう。
この方々は、来日から3,4年以内に日本の国家資格を取得しないと、帰国しないといけない。しかし、日々の介護・看護の実務と日常会話修得に追われながら、日本人が受けるのと同じ漢字混じりの国家試験に通ることがたった数年で可能だろうか。
先日お会いした、ある看護学校幹部は、「ほとんどの人が不合格になる。このままでは『使い捨て』にされてしまう」と危惧する。彼女は「英語の試験にしたらどうか」と提案している。
もしこのまま本当に「使い捨て」扱いにしてしまうと、日本の見識が疑われる。
二〇〇九年五月八日
直感としてはなんとなく分かるような気がしていたが、楽しくて笑ったり、感動して泣いたりすると前頭葉の血の巡りが良くなり、活動が盛んになるという(認知症研究センターの井関先生による)。認知症などで脳機能の低下を防ぐ効用もある。ウツにも効く。
きっと、病気全般にも、病気とは関係なくとも、なんにでも効く気がする。
心から笑い、心から泣いたことって、ここ何年かであったっけなぁ・・・。
二〇〇九年五月七日
忌野清志郎さんが先日、亡くなった。ファンの人ほど深くは聞かなかったが、それでも、カラオケに行けばよく歌う歌もあった。
いろんな意味で格好いい人だったと思う。
あの世でも、きっと格好いい。
二〇〇九年五月五日
先日、高速道路に乗った。ETCで割り引いてもらった。。
乗り放題千円。「安い、安い」とこちらも大騒ぎ。渋滞、遅滞もなんのその。細かいことは我慢、我慢。
この千円乗り放題事業のために、五千億円の税金が使用される。四人家族で17000円程度か。
車を持たない人も、ETCを利用しない人も払うことになる。ETCを利用する車の利用者はまだ3割程度という(3月末時点)。
運転者にETCを是が非でも利用させたい、高速道路をより頻繁に利用させたい、という国の魂胆があからさまだ。
国民一人当たり4200円ほどの税金(プラスα)が、誰のふところに転がり込むのか。
千円事業の補填を受ける旧道路公団→各高速道路会社(超天下り先)。ETC装置を独占的に扱う財団法人道路システム高度化推進機構(同じく天下り先)。ETCはクレジットカード前提だから、クレジットカード会社。ETC装置をつくる大手メーカー。。などなど。
すごいね、天下り根性。
総選挙を前に当然、「安くなった。ありがとう」と喜ぶETC利用者からの「清き一票」獲得も視野に入れているだろう。
すごいね、与党魂。
追記:地デジ転換も似たようなものか。家電メーカー支援のためにエコポイントとかいってテレビなど家電購入時につくポイント還元事業は税金3000億円やって。
二〇〇九年四月三十日
十年以上振りに高校サッカー部の連れたちと飲んだときに、「お前、『パットン君(ボンバーマン系の昔のテレビゲーム)、おもろい、おもろい』って何回もやっとったやないか」と笑われた。
忘れていたが、自分は子どものころ、闘いモノや破壊モノのゲームが好きだった。
年を重ねるにつれテレビゲーム自体をやる環境がなくなったし、画がどんどん「リアル」に、そして残虐になっていくシューティングゲームには拒否感が強まっていった。
イラクやスーダン、ソマリアなどの取材で、目の前で人の生き死にを見た。決定的だった。
コナミが最近、イラク・ファルージャでの米軍の市街戦を扱ったゲームの商品化を検討していた。
いくら想像力のなかった自分でも、まぶたの裏にイラク人たちの亡き骸が焼きついている今、この「シックス・デイズ・イン・ファルージャ」の商品化(検討)には嫌悪感と(自身への)罪悪感しか感じない。
二〇〇九年四月二十八日
先日、選挙の時期だったからだろう、共産党の車が家の近所で止まって、誰かが演説を始めた。記者時代に取材で共産党候補者の演説を聞いたことはあったが、それ以外ではまったく機会がなかった。
声がでかいなあ、と思いながら写真の整理をしていると、「消費税で国民から210何兆円も奪っておきながら、法人税減税で180何兆円も企業に還元している」みたいな言葉だけは耳に入ってきた。
今も政府は、景気対策だと言って、収入の倍の借金(国債:国民の金)を重ねて、公共工事や大企業優遇措置を続けている。それでいて、11年度には消費税を上げるとか言う。母子家庭への支援を減らし、介護報酬を引き下げ(2009年度に3%引き上げたが、2000年度に2.3%、2006年度に2.4%引き下げている)、要介護度の判定基準を厳しくし、”後期”高齢者らに使う金を減らす。
経済面で貧しい大多数から金を吸い上げ、搾取・・・。どうしてもそんな構図に見えてしまう。
今国民が求めているのは、消費を活性化させるための大味な景気対策だろうか。
もう大量生産、大量消費の時代は終わったと感じる。大阪の下町で日本一のスーツを作り続ける小さな工場、江戸時代からの製法手紡ぎ手織りの麻で質の高いふきんを作る奈良の小さな会社、ダチョウマスクを作り続ける九州のベンチャー企業・・・(これらはすべて面識のある会社なので例として挙げた)。大企業にではなく、小さくても飲み込まれず匠の技と志を持ち続けてきた規模の小さな「ツワモノ」たちにその50兆円、60兆円の景気対策資金を回せばどうだろう。母子家庭や高齢者、介護を必要とする人々に金を回せばどうだろう。
求められているのは、安心だという気がする。大量生産、大量消費のフル回転はもうやめて、ぼちぼちでいい、ゆっくりでいい。
二〇〇九年四月二十七日
鳥ではなくて豚インフルエンザが人々の間で大量感染を始めた。WHOも「緊急事態」と認定した。
ダチョウマスク(一月九日の日誌参照)の出番だ。
京都府立大の塚本教授が開発している。メスのダチョウに豚インフルエンザを注射して体内に抗体を作らせれば、その抗体は卵の黄身に大量に移行する。黄身から分離させた抗体をマスクに塗れば、ダチョウマスク・豚インフルエンザ用が完成するだろう。
国が本腰を入れて量産体制を組めば、日本だけでなくメキシコなどを中心に大量感染している国々、果ては世界中の人々に配ることも可能だ。実行すれば、一目置かれる国になる。
二〇〇九年四月二十六日
SMAPの草なぎさんが全裸で捕まった。
公園や川岸とかで、酔っ払って、騒いで、脱いで・・・記憶もはっきりしない、という経験は自分にも少なからずある。逮捕した上にがさ入れ(家宅捜索)までやるのはやり過ぎ、職権濫用、という気がするのは自分だけでしょうか。
当然、警察の意図として、”ほかのさまざまな事柄”から”そっち”に耳目を引き付けることができると同時に、薬物その他の犯罪の芋づる発見でも目論んだのかとは思うけど、ちょっとね。。
酔っ払って、騒いで、女性の体を触っていた、警察の人たちを自分は直接知っているだけに、ちょっとね。。
二〇〇九年四月二十二日
国際的な学力調査で常にトップクラスのフィンランドの小中学校教員の勤務時間は、日本の11時間6分よりも5時間短い。
学習指導に傾注できるフィンランドに対して、日本の教員は文書整理(月平均23回弱、ちなみにフィンランドは6回弱)や部活、行事に忙殺されているそうな。連休で取った夏期休暇は日本は6日弱。フィンランドは63日と桁違い。
フィンランドを全部まねるという必要はまったくないが、日本の学校は、先生の数を増やすとか、文書整理や学校行事、部活には専門の職員を雇うとか、やってみてもいいのでは?給料は少々減ってでも、学習指導や教育に力を注ぎたい先生が結構いる気がする。
二〇〇九年四月二十一日
おっぱいバレー。
映画の題名だが、中学の男子弱小バレー部の生徒たちに、ひょんなことから新任教員が「試合に勝ったらおっぱいを見せる」と約束したら、がむしゃらに練習し強くなるという内容だそうだ。
あると思います。
動機はどうであれ、性別もどうであれ、年齢もどうであれ、やる気を引き出すきっかけがどこに隠れているか分からない。自分もそれを楽しみながら、探してみたい。
二〇〇九年四月二十日
列国議会同盟という国会議員間の国際交流を深める団体の調査では、世界の女性国会議員が占める割合が18%で過去最高になったとか。
日本は9.4%で104位(ちなみにルワンダが56%で首位。スウェーデンが47%、キューバが43%と続く)。
日本にはすごい女性が多いのにもったいない。育児休暇の充実や勤務時間減をしてでも、男女比に合わせて男女半々の議席枠を割り当てるぐらいしてもいい気がする。
*短期出張します
二〇〇九年四月八日
耕作に使えない農地が琵琶湖四つ分強もあって、そのうち琵琶湖二つ分(13万5千ヘクタール)では森林化や原野化してしまって復元不可能になっているとか。農林水産省の発表。。
輸入食材・食品に頼り、農村山村の有効利用や活性化を後回しにしてきた国策のつけが、ここまで農地を荒廃させてしまった。
今からでも始めるしかない。利用可能な広大な土地をもう一度農地化(ある時期までは国営化でもいい)して、農業の担い手を募集、雇用すればどうだろう。新規農家がその農産物だけで食っていけなければ、補助金で支援する。失業者急増への対処にも、食料自給対策にもなる。
税金をこういうところに投入すればいいと思う。長い目でみても、”短い”目でみても。
二〇〇九年四月七日
新聞、テレビなど報道機関自身が「中立公正」を標榜したり、視聴者・読者が「報道機関は中立公正であるべき」と評したりするが、あり得ないと思う。
あふれかえる情報をその都度自分の意思で取捨選別し、自分の意思で取材対象を選び、自分の意思でその取材結果を文章や写真で表現していくのだから、そこに出てくる発表物は当然自分という濾過紙(主観)を通っている。「中立公正」でも「客観的」でもないだろう。仮にデスクら添削・編集をする者たちがいたとしても、自分に加えてその人たちの濾過紙を通るだけで、大して変わらない。マス報道機関に限らずフリーランスのジャーナリストでも同じだ。
そうして発表された報道が「中立公正でないからけしからん」「客観的でないからけしからん」という人たちはいるだろう。でも報道には誰かの主観が入ってしまうのは避けられない。
ある題材について、どうしても「中立公正」で「客観的」な情報を自分が手に入れたいと思うなら、自分自身で可能な限り多くの報道に触れ、できるだけ多くの発表物を見て、多角的に捉えて、自分自身でも”取材”してみて、ようやくその題材に対する自分なりの「客観的だと思う」ような判断をくだせばいい。
まあ、その判断さえも決して自分の「主観」からは逃れられないが。。
追記:自分の「主観」というものが、この広い世界・歴史・宇宙において、どの辺りの立ち位置なのか、どの辺りの次元なのか、を知ること。そこからようやく第一歩が始まる気がする。
二〇〇九年四月六日
昨日、北朝鮮が予告どおり、何か打ち上げた。どんな利益・不利益があったのか。。
北朝鮮にとって、核開発と長距離ミサイルを抱き合わせた核ミサイルが「最強(凶)国」アメリカも射程圏に捉えうることで交渉力が増す;最高人民会議に向けた、あるいは後継者発表へのいい打ち上げ花火になる;日本をびびらすことができる;国民の不満をそらすことができる;人工衛星も長距離ミサイルも手中にできるし、他国に売れる;などの利益がある。不利益は周辺国から敵視される度合いが増す;制裁が強化される;などか。
アメリカにとって、北朝鮮のミサイル技術の水準を知ることができる;アメリカに盲従する日本に危機感を持たせることができる(「独立」への一歩となりうる);中国のアジア覇権の地固めができる;などが利益か。不利益は核ミサイルが届くかも;などか。
中国にとって利益は、アメリカや日本などの周辺国をけん制するための暴れん坊の家来(北朝鮮)がパワーアップした;国連で拒否権を行使して北朝鮮への制裁を止めさせる事ができる;覇権が増す;など。不利益は、なんやろう?
日本にとって利益は、国民の危機感をあおって軍事力を増強させるきっかけになる;国民の政治に対する不満をそらすことができる;総選挙に向けた支持率上昇の刺激になる;などかな。不利益は、北朝鮮になめられ、相手にされなくなった;在日朝鮮人への嫌がらせが強まるかもしれない;ミサイル防衛のもろさが露呈した;などか。
思いつくままに勝手な考えで挙げてみた。ほかにも色々教えてください。
二〇〇九年四月三日
「先生を流産させる会」って・・・。
愛知の中学一年生の男子11人が会をつくって、妊娠5,6ヶ月だった担任の先生の給食に添加物(保存剤)のミョウバンや食塩をこっそり入れたり、先生のイスの背もたれのネジをゆるめたりしたそうな。。理由は部活での出来事を先生に注意されたり、席替えのときに不登校の生徒に配慮して席順を決められたりしたからだそうだ。。
ネットでは、この生徒たちのことを「殺人未遂で捕まえろ」「こんなやつらのDNAは残すな」などと過激な発言も飛び交ってい。
こういう生徒たちを含め、我々全員、家族(家族がいなければ親戚でも友人でも)で誰か出産する人がいたら、その場面に立ち会うように「義務化」すればどうやろう。産婦人科で無理なら、助産所で立ち合わせてもらって。
半世紀前までは九割以上の赤ちゃんが、家族の前でお産婆さん(助産師)に手伝ってもらって、自宅で生まれてきた。
出産に加えて、じいちゃん、ばあちゃんたち家族が亡くなる場面にも立ち合えばいい。手を握り、しっかり看取るよう「義務化」すればどうやろう。半世紀前では九割が自宅で家族に囲まれて亡くなっていたのだから。
二〇〇九年四月一、二日
北朝鮮が「ミサイル」(北朝鮮は「人工衛星」と主張)を発射するとかで、騒いでいる。
報道で見る限り、北朝鮮(の政権。国民ではなく)の周辺国を振り回す執拗で強引なやり方には辟易する。調子に乗りすぎだという感がある。つい感情的になってしまう。
ただ、この騒ぎで色々浮き彫りになる。
何兆円も税金を注いだ日本のミサイル防衛システムが実は、迎撃能力がほとんどない上に、万々一迎撃できてもその範囲がほんの何キロ(20キロ)程度しかないことが露呈してしまう。また、迎撃すれば、その迎撃ミサイルの破片と北朝鮮の「ミサイル」の破片が飛散する方がはるかに、北朝鮮「ミサイル」が裸で落ちるより国内での被害が大きくなる。
日本の上空に来るころには大気圏外に出ているので、国際法上も問題はない。これを問題にしてしまえば日本が種子島で打ち上げるロケットを脅威だとして、打ち落とす周辺国も出てきても文句は言えない。
そもそもミサイルと人工衛星の違いは、先っぽに爆弾か人工衛星のどっちが乗っているかというだけで、発射後も見分けがつかない(一日時点では、どうやら先端に乗せるのは大気圏再突入の際に燃えやすい卵型であり、そうなると人工衛星の可能性が高いとの報道がある)。
北朝鮮はそれがミサイルだったとしても、「人工衛星」だと言い張る。日本にとって、ミサイルの迎撃は自衛だが、人工衛星への攻撃は「戦争行為」となる。日本国内でいくら「自衛」だとマスコミが報道しても、周辺国や国連など国際社会ではその言い分が通らない。
下手なやり方をすると、北朝鮮ではなく日本の方が孤立し暴走するよう追い込まれる可能性もある。半世紀以上前の日本のように。
日本は計算ずくで行動しなければならない。
そもそも北朝鮮の打ち上げたものが日本に落ちる可能性は極めて極めて低い。そして北朝鮮国内事情のため(大会議(最高人民会議、九日開催)の直前。後継ぎ決定への打ち上げ花火でもあり得る)の発射なら、なおさら失敗は許されない。
それを踏まえた上でも、これから日本はアメリカの傘を出て、どんな方法でどこに向かうかを本腰据えて議論する契機にしたい。総選挙もあるし、各党はそれぞれ方針を前面に打ち出して議論すべきだろう。議論を逃げている時期はもう終わった。
二〇〇九年三月三十一日
中曽根康弘前首相も言っているみたいだが、アジア圏での共通通貨をつくるという案はおもしろいと思う。
基軸通貨だったドルが崩壊して、もうしばらくはドルに代わる強い通貨は現れないだろう。アジア各国を含む多くの国がこれまでドルに対する自国通貨の相場を固定させて安定させてきたが、それはもうできない。代わりにアメリカ大陸圏、アジア圏、欧州圏にアフリカ圏も加えるか、あるいは西アジアとアフリカ圏を合体)などでそれぞれがユーロのような共通通貨をつくれば、各域内でも安定(為替リスクもなくなるし、対外ショックにも強くなる。域内の貿易・企業進出が活発になり、資本移動がしやすい)するし、各域同士もゆるやかに支え合えるのではないか。
何かと安定する気がする。また詳しく書けたら書きます。
二〇〇九年三月三十日
森田健作さんが千葉県知事に当選した。
東京、大阪、宮崎・・・。タレント知事の常勝傾向にやり切れなさも感じるが、もっと深刻なのはこのタレント選挙が既存の政治家たちへの極度の不信、不満の裏返しによるものだろうということ。今の政治家に任せておけば事態悪くなるばかり、国民のための政治をやる政治家はいない、それなら政治素人の有名人の方がましだ−。そんな思いが募っているのだろうか。そして都道府県レベルの話ではなく、国レベルの政治家への不信だろう。
追記:もちろん、民主党の小沢氏の献金問題の影響も響いただろう(森田さんは自民が支援。対抗候補を民主)。このままでは総選挙にも影響が及ぶ。ただ、この大味であからさまな、なりふり構わぬ民主党揺さぶりの流れは、裏で糸を操ったのが誰であるかをも浮き彫りにしている。
二〇〇九年三月二十七日
そろそろもっと、中毒性のない、肺がん率も上げないような、副流煙もあまり出なくて無害な、既存のタバコの代わりになるようなものが、開発されてもよさそうなもんやのにな。。
昨年、禁煙してもう何ヶ月経った、みたいなことを書いたかもしれないが、ここ何ヶ月かまた吸ってました。
最近、再び禁煙を始めたけど、もうちょっと体にいい「たばこ」みたいなもんがあればいいのに、と早くも禁断症状にもんどりうつ自分です。
二〇〇九年三月二十六日
野球はWBCで日本が優勝した。二連覇やし、すごい。
普及度は遠くサッカーに及ばない(サッカーで優勝する方が難しい)ので、単純に比べられないのは当然だが、サッカー選手も負けていてはいけない。
一球にかける集中力、自分が打つ(守る)んだという気迫、重圧に耐える気構え、勝利への執念・・・。いずれも、日本の野球選手に見習うところが多かった気がする。
明後日にまたサッカー・ワールドカップ最終予選の試合がある。勝ちましょう。
二〇〇九年三月二十五日
民主党の小沢代表周辺が献金問題で揺れている。
今の時期に小沢氏だけを標的にするのは、国策捜査とのそしりを免れない。これらの献金は、自民政治の中で自民を中心に重ねられてきたもの。自民出身の小沢氏が献金でやり玉にあげられるなら、同時にほかの自民党の議員に対しても徹底的にメスを入れないと、あまりにもあからさまだろう。既存の自民中心の官僚体制・既得権益を維持するためのなりふり構わぬ国策捜査と言われても仕方がない。
二〇〇九年三月二十四日
何年か前、「第二のマザー・テレサ」と呼ばれることがある女性を知った。メディアに載ることを嫌がるために知名度はそれほど高くはなかった。
イタリア人の女性医師、トネリさん。
新聞社を辞めて独立後、ソマリアに行こうと思っていたとき、トネリーさんの名を知った。世界一危険とまで言われたソマリアの地で30年以上にわたって、救援活動を重ねていた。拉致され顔面骨折の重傷を負い、眼前で同僚が殺されたこともある。それでも、イタリアの家族の反対を押し切って、ソマリアの人々に人生を捧げてきた。銀行口座も家もない。持っているものといえば二着の服とサンダルぐらいだったという。
彼女に会って話を聞き、写真を撮りたいと思った。彼女が接する患者たち、周辺の人々を撮りたいと思った。メールでのやり取りを重ね、マスコミ嫌いの彼女に何度目かのお願いをしているところだった。是が非でも会いに行くつもりでいた。
そこへトネリさんが殺害されたというメールが飛び込んできた。自身が運営する病院で何者かに銃で頭を撃ち抜かれた。
よそから来た者がいくら心を尽くし、何年その身を捧げても、それを疎ましいと感じる者がいる。必要とする人がいても、必要としない人もその一方で存在する。
彼女はいずれ(最期に)そうなるかもしれないことを知っていた気がする。
それでも続けた。
その意志は誰かの心に生き続けている。
二〇〇九年三月二十三日
予定を大幅に超えて出張が長引いてしまった。取材の報告についてはまた後日、ということにしたい。
土井敏邦さんのパレスチナ・イスラエルの映画が28日に上映される。土井さんによるガザの近況情報の報告会も開かれる。この地を長年を見てきたジャーナリストの言葉と映像に目と耳を傾けたい。
*短期出張します
二〇〇九年二月二十七日
新聞やテレビの報道の物足りなさや欠けている部分がある、と感じる学者や研究者の人々。
たとえば、派遣切りの問題が騒がれている最近の報道に、「国の政策や企業の解雇策ばかりが批判されて、派遣社員の雇用主でありなんらかの保障をすべき派遣会社に関しては触れていない」と意見を持つ、製造業の企業を専門に研究する学者がいる。
それを自分の胸にとどめていたり、研究者の仲間内で文句を言ったりするのではなく、直接メディアに指摘、提言していただきたい。大学の教授や研究者は、結構蚊帳の外というかメディアの都合のいいときだけ散発的に意見を載せてもらうことが多いかもしれないが、専門に何かを研究し続けてきた人たちの言葉は重いし、説得力がある。社会の大切な財産だと思う。同時に、社会に還元する一定の責任があると思う。
すでに多大な貢献をしている研究者の方々もいっぱいいる。その一方で、すごい専門研究を重ねながら、還元していない人もいる。
学者の方々も是非、何も知らない私たちや国の政策立案者たちに向かって、いろんな手段でどんどん発言してほしい。個人でも、学会単位でも。。研究のための研究ではなく、その研究成果を、国や人々の状況をよりよくするのに使うための研究なのではないでしょうか。
二〇〇九年二月二十六日
アフリカの国に取材に行って、国際NGOの宿に泊まらせてもらっていたとき、宿唯一のトイレには、「男も座って用を足すように!!」と張り紙があった。
そう。男が立って用を足すと、その形状に関わらず結構周囲に飛び散ったりする。公衆便所を見ても、国内外を問わず、飛び散っている。
他人の撒き散らしたそれを掃除するのは、基本的に誰でも嫌だろう。仮に家族や友人のだって自分はいい気がしない。
座って用を足すなんて男の恥だ、なんて言う男の人もいるかもしれない。
でも、この張り紙を見るもっと前から、自分は結構座ってやることも多い。。「恥さらし」でごめんなさい。
二〇〇九年二月二十五日
村上春樹氏がイスラエルの最高文学賞の「エルサレム賞」を受賞した。欧州系言語以外の作家への受賞は初めてらしい。
この受賞をめぐって、親パレスチナのNGOなど一部からは、「イスラエルの対パレスチナ政策を擁護することになる」などと受賞の辞退を求める声もあがった。村上氏の小説の不買運動、ボイコットの可能性まで浮上した。
そんな騒ぎのなか、村上氏は受賞受諾を決め、現地で記念講演を行った。「何も見ないようにするよち、自分の目で見ることを選び、何も言わないでいるよりも、ここに来て皆さんに話すことを選びました」と。
村上氏は、高く硬い壁を「システム」、卵を「人間」として、壁と、ぶつかって壊れる卵があれば、自分はいつだって卵の側に立つ、と語った。壁は(イスラエルの)爆弾、戦車、ロケット弾、白りん弾であり、卵は(パレスチナの)押しつぶされ、焼かれ、銃撃される非武装の市民だ、と言った。
もっと深い意味では、「我々は皆、卵。壊れやすい殻の中に入った個性的でかけがえのない心を持つ卵なのだ」という。
「程度の差はあっても、私も皆さんも高い壁に直面している」
「壁=システムは、我々を守る存在と思われているが、時に自己増殖し、私たちを殺し、さらに私たちに他者を冷酷かつ効果的、組織的に殺させ始める」
「システムに食い物にされてはいけない。システムに自己増殖を許してはならない。システムが私たちをつくるのではなく、私たちがシステムをつくりだしたのです」
追記:「卵側に立ちたい」と言っていた村上氏。少なくともこの受賞に関して、「卵側」に立っていたのだろうか。
二〇〇九年二月二十四日
「おくりびと」という映画がアカデミー賞の外国語映画賞を受賞して、沸いている。
「死」を題材にしたという点で、意義深い映画だと思う(内容については別問題かもしれないので、いつか書いてみたい)。
「世界に認められた」と、女優の広末さんやNHKのキャスターたちが手放し?で喜んでたけど、「世界」でなくて、「アメリカ(映画界)」(ハリウッドの俳優やスタッフはじめアメリカ映画界の人が大半で構成されるアカデミー会員の投票による)という限定的な域(価値観)で認められた、ということなんだと思う。
映画だけでなく、日本の芸術(アニメも含め)は、その繊細さ、奥深さにおいて、すごいものがある。アメリカ国内の有力者層に認められようが認められまいが、「日本芸術」の質の高さにはあまり関係ない、と個人的には思う。
それに、「世界」にはアメリカのほかにいっぱい国がある。すごい国はほかにいっぱいある。そういう国々と切磋琢磨すれば、より日本の芸術は深遠さを増す、と感じるのは自分だけなんでしょうか。
世界は広い。
二〇〇九年二月二十日
そういえば、イギリスにいたとき、新聞や雑誌の求人欄には、「なんとか大学の副学長募集」とか「(大きな)NGOのディレクター募集」とか「なんとか研究所の幹部研究員募集」とか「国連のアフリカ駐在員募集」とか・・・、各組織の幹部を募る広告が多かったのが印象に残っている。
たまたま昨日、英雑誌「The Economist」を見る機会があって、見てみるとやっぱり、大学の会計学教授とか、学校の校長とか、都市開発基金の専門家とか、国連のセネガルプログラムマネジャーとか、保険会社のチーフエコノミストとか、世界銀行のワシントンDCのディレクターとか・・・。
日本に関するのもあった。たばこのJTがスイスで弁護士というか法務部長を募集してたり、日本政府が金を出し国連のUNDPがイラクの火力発電所の修繕を行う事業でその業者を募集してたり。。
イギリスを見習おうなどという気は毛頭ないが、日本の新聞や雑誌に、企業や大学、国際機関の幹部を募集する求人欄があったら、おもろいやろなぁ。風通しもちょっとよさそうやし。
二〇〇九年二月十九日
カンボジアの旧ポルポト政権は虐殺、粛清などで二百万人もの国民を犠牲にしたといわれる。
首都プノンペンのトゥールスレン収容所は、拷問や処刑が無数に行われた、代表的な施設。少年少女から大人まで何万人かの人がここへ連行され、顔写真を撮られた。そして尋問、拷問され、処刑されていった(この収容所に入って、生還したものはわずか七人ともいわれる)。
何年か前にこの収容所を訪れた。犠牲になった人々の、写真のなかの目が、まっすぐに自分を見据えていたのを強烈に覚えている。
三十年もの時を経て、ポルポト政権の幹部(この収容所の元所長)を裁く裁判の初公判が先日ようやく始まった。
三十年も経ってしまったが、やらないよりずっとましだ。イラクも、アフガニスタンも、パレスチナも、9・11も、そこで多数の犠牲を生み出す行為について、何年経ってしまってもその首謀者を裁く必要がある。
二〇〇九年二月十八日
先日、ある教授が自分に「みんな他人の批判ばっかり。生産的・建設的な提言ではなく、文句ばっかりの評論家みたいになっちゃってる」と語った。
そうやなあ。。自分も人の文句ばっかり言ってるかもなぁ。
この日誌でも思いつくままに辛らつなことを書いたりしてる(提言、提案も交えているつもりだが、今後はもっと増やしたい)。その一方で自分自身への批判はあまり書いていない。書こうと思えばいくらでもあるが、ネットにさらすほどの勇気は今のところない。
ただ、どなたかからの自分へのご意見、ご助言、ご批判(よっぽど常軌を逸してない限り)に対しては真剣に受け止め、反省、吸収、必要なら改善したい。
神戸新聞では書評欄で拙著が紹介された。周囲からの意見、批評はありがたい。
二〇〇九年二月十七日
世界中に中継されるG7の会議閉幕後の記者会見で、ろれつの回らない中川財務相兼金融担当相の醜態が、国内外で報道されている。
たまたまその映像を見る機会があったが、確かに酔っ払っているような、居眠りしているような、格好悪い様だった。ある意味、すごい度胸やなとも思ったけど。。
中川さんの辞任要求の声も噴出したが、首相は続投を指示。今後どうなるかは分からんけど(結局今日のうちに辞任表明した)、選挙に勝てない自民党に、多くの有権者はもちろん、すでに財務省らの官僚も民主党にシフトを移し始めているようだ。総選挙をしないのはそのための時間稼ぎにも映る。
崩壊寸前の麻生政権に、消費税増税や官僚の天下り・渡りの擁護など印象の悪い政策を全部背負わせてから、お払い箱にする。
国民無視という流れだけは次期政権でも継続されそうな感じ。。
二〇〇九年二月十六日
庭になったキウイが突然姿を消した。
昨年できたいくつかのキウイは硬過ぎてすっぱ過ぎて食べることができなかったが、今年はやわらかい実がいくつかなっていたのでそろそろ食べようかと楽しみにしていた。
ところが、何か分からんけど、数が微妙に減っていく気がする。。
よっしゃ、今日は食べるぞと思って、庭を見ると、一つも残っていなかった。
鳥さんなのか、泥棒さんなのか、猫さん犬さんなのか、知らんけど誰かに全部持っていかれてしまった。
二年越しで楽しみにしていただけに、結構落胆した。
天災や人災、動物災で、丹精込めた農作物を失う農家の人々の落胆にはまったく比べようもないけど、ほんの、ほんの少しだけその悔しさ、厳しさ肌で知った気がする。
二〇〇九年二月十三日
先日、「水になった村」という映画を見た。
舞台は岐阜県の村。最大級のダムを開くため、住民が移転するという実話を取材したドキュメンタリーだ。
内容は詳しく触れないが・・・
カメラがその村のおじいさん、おばあさんの生活を徹底して捉えている。特に食べ物。片道四時間もかけてわさびを採りにいったり、畑で採れた野菜を大量に漬物にしたり、あずき豆を選って煮てソフトボールのようおにぎりを作ったり・・・。観ているだけで胃袋が揺れるぐらい。自然とともに生きるその生活が迫ってきて、等身大のおじいちゃん、おばあちゃんに親近感がわく。
その村がダムによって水に沈んだ。電柱や大きな建物が水面から顔を出している。
ダムに水が流れ込む「壮大な」場面は大量のテレビ・新聞の報道陣に任せて、この映画のカメラは、その瞬間、すでに集団移転先にいたこのおばあちゃんたちを写していた。おばあちゃんは、ダムのニュースに見向きもせず、台所に向かっていた。慣れない手つきでスーパーのレジでお金を払おうとするばあちゃんも写した。村で近所だった人同士も、移転先では会話も減り疎遠になった。
カメラは何年か後、あるばあちゃんの移転先を訪ねた。何年もかけて密着取材してきたカメラマンのことも忘れていた。水に沈む前、村にあったばあちゃんの家が取り壊された場面さえ忘れてしまっていた。ぼけてしまった。
自然の中でいきいきとしていた自給自足の生活、ダム、移転、ボケ・・・。ダムの話はタイムリーでもあり、それ以上に、何十年も後の検証にも耐えうるような、後々の世代に教訓を残せるような、視点の確かな映画やと思った。
二〇〇九年二月十二日
オバマさんの妻ミシェル夫人が着ている服がなにかと話題になっているそうな。
ミシェルさんの着ていた黄色いカーディガンが注目され、そこに使われていた細くて丈夫なひも・繊維を開発販売している山形の小さな繊維会社に国内外のブランドなどから注文や問い合わせが殺到しているそうな。
きっかけはなんともいえないが、日本のものづくりの技術が世界中で高い評価を得て出回る、というのは素晴らしい。
ものづくりの匠や職人さんたちが活躍するような、ひょんなきっかけをもっともっと増やしたい。
二〇〇九年二月十一日
たまに満員電車に乗ったときに実感するんだが、今の日刊紙って大きくない?
大分昔からあの大きさだったとはいえ、周りの人の顔や体に新聞紙が当たるし、ページがめくりにくい。
二回り以上小さいスポーツ新聞紙の方が断然読みやすいし、A4サイズなら言わずもがな。
まあ、最近は携帯電話のネットでニュースを読む人もいるだろうが、それでも自分は印刷された新聞の方がしっくりくる。金はかかるかもしれないが、電車で新聞を読む人の多さを考えると、紙の大きさを思い切って半分以下にする新聞社が出てきたりしないんかな。。
*短期出張します
二〇〇九年二月四日
踏襲を「ふしゅう」、頻繁を「はんざつ」、未曾有を「みぞゆう」、低迷を「ていまい」、詳細を「ようさい」、措置を「しょち」、有無を「ゆうむ」、見地を「かんか」、決然を「けんぜん」、基盤を「きはん」、貢献を「こうこん」、参画を「さんが」、わが国を「わがこく」、前場を「まえば」、トニー・ブレアを「トニー・ブラウン」・・・
などの麻生首相の読み間違い、言い間違いが批判されているが、自分も読めない書けない漢字はある。漢字は練習すれば習得できる。
それよりも・・・
「下々の皆さん」。麻生さんの衆院選初出馬の際の演説で有権者に向けた発言。
周囲に注意された麻生さん、何年か後の選挙では「平民の皆様」と有権者に呼びかけている。
これらは言い間違いではなく、素直な自分の思いだろう。
自分が特権階級、エリートだと意識するのは勝手だし、エリート意識は別に一方的に非難されるものでもないかもしれない。
ただ、国民に対する敬意や愛情抜きの特権意識むき出しの政治家(一般の官僚も)は、どんな末路をたどるのか。繰り返されてきたし、これからも繰り返される。
麻生さんだけではない。
二〇〇九年二月三日
毎年正月に学生時代のサッカー部員が現役から六〇代ぐらいの人までが集まり「初蹴り」を楽しむ。
今となってはその日が一年で唯一、ボールを蹴る日になってしまった。
運動不足を体全体で感じるこのごろだが、毎年この日に点を取ることがいつしか日課というか「年課」というか目標になっている。
今年も目的は果たした。守りはさぼって、点の取りやすい場所に居座っているだけやし。。
けど、シュートを放った瞬間、腰がグキっといってしまった。その場で退場し、しばらくほろ苦い激痛と過ごすことになった。横になるのもつらい。
もうちょっと体を鍛え直した方がいいとの、体からの警告だった。
二〇〇九年二月二日
18歳は一年間新聞無料―。フランスでの話。。
経営難に陥っている新聞社を救済するために年数千億円をフランス政府が投入するようだが、希望する日刊紙を一年間タダにするというのは有意義だと思うし、おもしろい。
日本でも政府が、あるいは新聞社が独自で、思い切ったことをやってみたらどうやろう。情報分析の出発点として、若者に大盤振る舞いを!!
二〇〇九年一月三十日
特養老人ホームへの入所待機者が約四十万人もいる。現在の入所者も約四十万というからほぼ同数。
これから、高齢者の数はますます膨れ上がり、特養にも病院にも入れない方が更に、さらに激増する。
どうするか。
家族がみる、という昔ながらのやり方に戻るしかないのでは。。この点については、今後取材を深めたい。
二〇〇九年一月二十九日
障がい者の解雇が急増している。昨年十一、十二月と一昨年の同時期を比べると二倍以上に膨らんでいる。不況の高波にのみ込まれる。
二〇〇九年一月二十八日
この前ふと気づいたが、イギリス通貨が一ポンド=百二十円程度にまで落ち込んでいる。自分が暮らしていたときは二百五十円ぐらいまでポンドが強かったから、半額以下だ。
当時、イギリスの物価は異常に高いと感じていた。イギリス人の使いっぷりやイギリス国内の経済状況を見ると、パッと見、一ポンド=百円ぐらいじゃないかと思っていただけに、それに近づいている気がする。
実体経済に近づいてきたということか。
*短期出張します
二〇〇九年一月二十日
一月十六日の日誌の補足だが、今回のガザ虐殺で千三百人以上のパレスチナ人(うち子ども四百人)が亡くなった。一方イスラエル側の犠牲は十三人だ。
イスラエルはハマスのロケット攻撃による犠牲阻止を今回の作戦の理由にしているが、二〇〇一年からこれまでハマスのロケットによるイスラエルの死者は十六人、一方〇六年のハマス政権誕生から今回の猛攻撃が始まるまでの三年だけで四百四十六人のパレスチナ人がイスラエル軍の攻撃で亡くなっている。合わせて少なくとも千七百四十六人以上のパレスチナ人が殺された。(一月十二日の日誌もご参照)。
二〇〇九年一月十九日
前にも少し触れたことがあったかもしれないが、小さいころからずっと同級生でサッカー仲間だった連れの嫁さんのことをふと思い出した。
二人目の子どもを妊娠し、自宅で陣痛が始まったころ、病院からは「まだしばらく産まれません。もうちょっと陣痛の間隔が短くなってから来てください」と言われ、家で待機していたら、一気に進んだ。病院に行く間はなかった。
トイレで産んだ。産み落とした赤ん坊をそのままその手に掴んだ。
かなわない。女性(産まない人も産めない人も)の強さに頭が下がる。
二〇〇九年一月十七日
今年もこの日が来た。
六千四百三十四人が亡くなった阪神淡路大震災から十四年が経った。
震災時、高速道路の倒壊に巻き込まれて息子を亡くした高齢の女性から、正月に電話をもらった。これまでは、毎年この時期になるとふさぎ込み、年賀状を送ってもその返事が返ってくるのは何ヶ月か後だった。
この地震で亡くなった犠牲者の八割以上が家屋の倒壊などによる圧死だったという。学校や住居など、耐震のための改修が必要な建物はまだまだ多い。
二〇〇〇年以降、六百人近くの人が「孤独死」している。
今年は電話をくれた女性に会いに行こうと思う。
女性の息子さんや自分の同級生を含め六千四百三十四人の方々が、今どこかで安らかであることを祈る。
二〇〇九年一月十六日
パレスチナ・ガザではイスラエルによる侵攻で、三週間足らずで千人以上が亡くなっている。そのうち三百人が子どもだという。一方イスラエル側の死者は桁が二つ少ない。圧倒的な軍事力の差・・・虐殺。イスラエル側の犠牲が一人出ると百人単位のパレスチナ人に報復をしないと政府の支持率は上がらないともいわれる。
土井敏邦さんら先輩ジャーナリストがガザの取材をするためイスラエル入りしたが、イスラエルは外国人ジャーナリストのガザへの立ち入りを禁じているので、入れない。現時点では電話取材など同国内での取材が主になりそうだ。本日夜の「報道ステーション」(テレビ朝日・午後9時54分番組自体は開始)の中で「ガザ攻撃へのイスラエル人の反応」を報告するそうだ(放送局の事情によっては順延の可能性もあり)。
ガザに対する攻撃を「国民の94%」(実相はイスラエルのユダヤ人の94%:::イスラエル国民のうち二割がパレスチナ人だから)が支持している現状とその背景をインタビューを中心に報告するようだ。
フォトジャーナリスト豊田直巳さんは東京・東村山市(Gallery&Bar MARU)でこれまで撮ってきたガザの子どもたちの写真展を25日まで緊急開催し、24日には「パレスチナとイスラエル」という題目でスライドトークを行う。
国内外でデモ行進も行われている。
自分は・・・
二〇〇九年一月十五日
昨今の大不況で若い世代も大量解雇されつつある。
それとなく、自衛隊が給料の良さと安定性をアピールし始める気がする。
その線ではアメリカが大先輩やな。
二〇〇九年一月十四日
脳死判定されたイギリスの女性が二日後に女の子を出産した。数年前イタリアでも脳死になってから二、三ヶ月後に赤ん坊が生まれるなど、脳死になった女性が出産をする例はほかにも十例以上あるようだ。
脳死といえば、(各国で判定基準が違うだろうが、)日本の判定基準に対して、立花隆さんが当初から、判定基準そのものに疑問を投げかける本を書いていたのを思い出した。この判定基準では、生き返る可能性のある人まで脳死と判断しかねない、という内容があったと思う。
どこで、死を線引きするかという問題は難しいと思うし、「脳死」間もない健康な臓器などを他の患者に提供するのも意義深いことだと思う。
ただ、まだ生き返る可能性がある人を脳死と判定しかねない基準そのものは、継続して検証・見直しを重ねていく必要がある。
二〇〇九年一月十三日
気功って得体の知れない、つかみどころの難しい術だ。テレビでやってるのを見ても、芝居でなく、本物だと思える。
先日腰の調子が悪くなったので、整体師さんのところに行ってみたら、いざというときには「気功」も使うという。
脱臼ぐせのある腕と痛めている腰に、「気功」してもらった。何か、じんわり熱いもの感じた。
「信じない人にはあまり効かないこともあります」。そう言われた。
なんか、調子が良くなった気がする。
二〇〇九年一月十二日
先日また、小学校で講演をした。この小学生と同世代の、各紛争地の子どもたちを、写真に解説を交えて紹介した。
子どもはいつも、率直にいろんな質問をぶつけてくる。一例をあげると、
「なぜ大人は戦争をするのですか?」
・・・。こう答えた。
「AさんがBさんの持ち物を欲しいと思ったときに、どうしても欲しいから、無理やり暴力で奪おうとします。殺してでも奪う。それを国同士でやってしまうことが戦争だと思います。互角の国同士が戦うのではなく、ここ百年だけを見ても、圧倒的に強い国が、弱い国の人々を殺して、奪う戦争ばかり。それって、ひどい弱い者いじめだし、大量殺人という犯罪ではないでしょうか。近年そうやって戦争を仕掛けてきた国はいつも大体同じ国。主に一つか二つの国だと思います」
もし、戦争で命を奪われる人々の姿を実際に見たら、子どもたちは「こんなひどいことを続ける犯人は誰?」と思うだろう。例えばイラク戦争を仕掛けた人も、今パレスチナ・ガザで千人以上を殺し続ける作戦を指示した人も、今すぐ大量殺人の罪に問われる必要がある−。そう思うかもしれない。さらに、その殺人者たちを支えているのは誰々なのか。そこまで想像力を働かせることができるかもしれない。
二〇〇九年一月九日
ダチョウがすごい。
ダチョウの抵抗力がハンパない。怪我をしても、病気をしても、治る速度がとてつもなく早いそうだ。
すでに国外で多くの人命を奪い、近い将来日本で大量感染すれば六十万人から二百万人もが命を落とすともいわれている新型インフルエンザにも、ダチョウは負けない抵抗力を持っているという。
京都府立大学の塚本教授らが、ダチョウの卵から採取した抗体をマスクに塗布することで画期的な抗体マスクを生み出した。卵一個一個が両手の平に抱えて持つほどの大きさなので、大量生産が可能だ。すでに九州のベンチャー企業「クロシード」を通じて販売されている。一日一枚の使い捨てだが、常備しておくと心強い。手元に二十枚あるが、もっと増やしておこうと思う。
「日本も含め、感染の可能性のある世界中の人が持っておいてほしい」。塚本先生もそう願っている。
国が本腰を入れれば世界の全人口分のマスク製造も可能だ。
ダチョウの抗体は、ほかにも普通のインフルエンザはもちろん、トイレの水にノロウィルスの抗体を入れたり、食中毒菌の抗体を食べ物に入れたり、して感染を防ぐこともできるという。
ダチョウはすごい。
二〇〇九年一月八日
昨年終盤には、黒船(アメリカ)がとうとう沈没し、日本丸もその渦に巻き込まれている。他方、天然ガス網や石油(利権も)を背景にロシアが復活し、中国と、それを上回る勢いのインドが台頭し、反米非米のイラン、ベネズエラ、ブラジルなども各方面で躍動している。
国内経済では、派遣など非正規雇用を土台に業績を積み上げてきた効率至上主義(とそれを先導してきた、サブプライムローンに象徴される”錬金術”の金融工学)が破綻し、人間にとって一番大事な食べ物をめぐっても、輸入に頼る安さ追求の姿勢が皮肉にも人体に有害な食品を氾濫させることとなった。表示も何も信じることができなくなった。政治も、このままの自民党では選挙に勝てそうにない。
今年は色々なところで大変革が起こるだろう。変わらないと、もたない。これまでは、アメリカの消費者らの借金と日本人会社員らの膨大なサービス残業(と非正規雇用の低賃金)で、経済をフル回転させてきたようなものだから。
歩みを緩めるときがきた。
すでに東京都や群馬の太田市は、昨年からの大量解雇で増えた失業者にヘルパー二級の資格取得に必要な受講費などを負担するなど、人手不足の介護職への大転換を図っている。先日、撮影する機会のあった大企業の社長(この不況でも高収益を続けている:企業名は日本電産であり、間もない後日、早速ほぼ社員全員の賃金を下げて雇用を維持する措置を発表し、マスメディアでも大きく報道された)は「従業員の雇用は確保する。少々給料を落としてでも、雇用を守り、みんなで我慢して、乗り越える。次に好況が来た時に、見違えるほどの体力がついているはずだ」と力をこめていた。経営者も(すでに経団連会長らも言い出しているが)このようなワークシェアリング(給料を下げ労働時間を短くすることで、雇用枠を減らさない)を口にするようになった。
(自分が思うワークシェアリングは、正規雇用の人だけでなく、非正規雇用の人も含む)
食に関しても、生産者の顔の見える食べ物を購入する形態が増えてきた。どこのスーパーでも、地元の農産物、畜産物を目にすることが多くなった。農家の方が直接配達もしてくれる。
自民党の一党独裁時代が長く続いたが、このままでは、もう限界ではないだろうか。大きな再編が起きない限り、自民党は下野するかもしれない。長い間、ご苦労様だった。
自分も色々変えてみようと思う。